夏の暑い日にベビーカーでお出かけすると、赤ちゃんが背中やおしりに汗びっしょりという経験はありませんか?
アスファルトからの照り返しや地面からの熱は、大人よりも体温調節が苦手な赤ちゃんにとって大敵です。
そんな夏のベビーカーの悩みを解決してくれるのが、今話題のベビーカーファンシートです。
今回は、ベビーカーファンシートの選び方のポイントや人気商品の比較などを紹介します。

ベビーカーファンシートを使えば、今年の夏は赤ちゃんもママも笑顔で快適なお出かけを楽しめるでしょう。
ベビーカーファンシートの涼しさの秘密と種類
ベビーカーファンシートは、シートに穴が開いていてそこから風を送ることで、赤ちゃんが涼しく過ごせるように設計されています。
ここでは、ベビーカーファンシートの仕組みや種類などの特徴を解説します。
ベビーカーファンシートの仕組み
ベビーカーファンシートには穴がいくつか空いていて、そこから風を送るので、効率的に赤ちゃんを涼しく保つための工夫がされています。
ベビーカーファンシートの仕組み
シート内部に内蔵された小型ファンが外の空気を取り込む
↓
シート全体に張り巡らされた通気路を通じて風を送り出す
シートからの風が、汗をかきやすい赤ちゃんの背中やお尻、頭といった部分に直接当たり、ムレを軽減して、汗を蒸発させることで体温を下げる効果が期待できるのです。
この継続的に風を送り続ける仕組みで、ベビーカーに座っている赤ちゃんを涼しくさせるからこそ、最近ではファンシートが夏の必需品とされています。

冷却シートだと一時的しか冷たくありませんが、継続して風を送ってくれるので長く涼しい環境が作れます。
主なファンシートの種類と特徴
ベビーカーファンシートには大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
ベビーカーファンシートの種類
- 送風タイプ(ファン内蔵型):ファンの送風メイン
- 保冷剤併用タイプ:ファンと保冷剤の併用
ファンによる送風がメインの「送風タイプ」と、ファンに加えて保冷剤を併用できる「保冷剤併用タイプ」があります。
送風タイプが一般的ですが、最近では保冷剤も完備したタイプも増えてきています。
この違いを知っておけば、真夏日での効果や、お手入れのしやすさなどを考慮して選べるようになるでしょう。

お出かけが暑い時間帯が多いなど、使うタイミングなどを考えて選ぶと良いと思います。
失敗しないベビーカーファンシート選びの7つのポイント
ベビーカーファンシートはたくさんの種類があるため、買う際は後悔したくないと考えるものですよね。
そこでここでは、ベビーカーファンシートを選ぶ際におさえておきたい以下の7つのポイントを紹介します。
ベビーカーファンシートを選ぶ際の7つのポイント
- 冷却効果の高さと風量の強さ
- 取り付けの簡単さとベビーカーへの適合性
- 安全性への配慮と赤ちゃんの快適性
- バッテリーの持ち時間と充電方法
- お手入れのしやすさ・洗濯方法
- サイズ・デザイン・素材
- 価格帯とコストパフォーマンス
冷却効果の高さと風量の強さ
ベビーカーファンシートを選ぶ上で、1番重視すべきは、「どれくらい涼しいか」という冷却効果です。
赤ちゃんを熱中症から守って快適に過ごさせるためには、しっかりとした風量と効果的な送風が欠かせないからです。
ファンの数や大きさ、そして何段階に風量調節ができるかを確認することで、実際の涼しさをイメージできます。
例えば、弱・中・強の3段階調節ができるモデルなら、気温の変化や赤ちゃんの汗のかき具合に応じて細かく調整でき、無駄な電力消費も抑えられます。
赤ちゃんを守るためにも、「ひんやり」と感じられるかどうかをじっくり確認してみましょう。

商品レビューなどで「風量が物足りない」という声がないかも確認すると良いですよ!
取り付けの簡単さとベビーカーへの適合性
ベビーカーファンシートは、お手持ちのベビーカーにスムーズに取り付けられて、なおかつフィットするかも確認する必要があります。
お出かけのたびに手間取ったり、シートがずれてしまったりすると、プチストレスとなって購入したことを後悔してしまうからです。
ほとんどのファンシートは汎用性が高い設計ですが、念のため製品の固定方法(紐、バックル、ゴムなど)とベビーカーの形状やベルト穴の位置との相性を確認しましょう。
ストレスなくサッと取り付けられるかは、日々の使いやすさを大きく左右するので、つけ外し方法などしっかり確認しましょう。

「〇〇のベビーカーで使えた!」といったユーザーレビューなどが参考になりますよ。
安全性への配慮と赤ちゃんの快適性
赤ちゃんが直接触れるものなので、安全性と快適性は絶対に妥協できないポイントです。
安全性と快適性の確認ポイント
- 小さな指がファンに触れないような安全設計か
- シート素材が赤ちゃんにやさしいものか
たいていの製品のファン部分には安全設計がされているので、指が入らないようなカバーやメッシュがあるりますが、念のため確認しておきましょう。
また、シート素材は、赤ちゃんの敏感な肌に優しいオーガニックコットンや、汗を素早く吸収・乾燥させる吸湿速乾性の高いメッシュ素材などがおすすめです。
シートの厚みも、赤ちゃんの姿勢に影響を与えないか確認しましょう。

事前にしっかり確認して赤ちゃんが安心して快適に過ごせる製品か見極めることで、ママの安心して使えますね。
バッテリーの持ち時間と充電方法
お出かけ先で「電池切れ!」とならないように、バッテリーの持ち時間と充電方法は事前にしっかり確認しましょう。
バッテリーの確認ポイント
- バッテリーの容量と稼働時間
- 外出先でも充電できるものか
多くのファンシートはUSB充電式で、モバイルバッテリーからの給電にも対応しています。
ただし、多くの製品は本体とバッテリーが別売りの場合が多いので、すでにモバイルバッテリーを持っているなら、使えるかを確認しておくとよいでしょう。
ファンシートの冷却効果はバッテリーが切れると途切れてしまうため、外出時間に見合った連続使用時間があることが必須です。
たとえば、2〜3時間の短時間のお散歩なら、3〜4時間持続するモデルのバッテリーが安心でしょう。
しかし、一日中お出かけして外で過ごすなら、8時間以上使えるものや、予備のモバイルバッテリーでの給電が可能なモデルを選ぶのが安心です。

バッテリーの持ち時間を、しっかり確認することをおすすめします!
お手入れのしやすさ・洗濯方法
赤ちゃんが使うベビーカーファンシートは、清潔に保つためにお手入れのしやすさも重要な確認ポイントです。
赤ちゃんは汗をかくだけでなく、ミルクの吐き戻しや離乳食などでシートが汚れやすいからです。
カバーが簡単に取り外せて洗濯機で丸洗いできるタイプだと、手間なく清潔を保てておすすすめ。
こまめな洗濯で、いつでも気持ち良くファンシートを使わせてあげられます。
サイズ・デザイン・素材
ベビーカーファンシートは機能だけでなく、ベビーカーのサイズ、デザイン、素材を選ぶことで、より満足度が高まります。
シートの大きさがベビーカーのサイズに合っているか、シートベルトの穴の位置が合うかなども確認しましょう。
また、多くの製品では、車のチャイルドシートにも使えるサイズのものが多いので、車でも使用したいと考えている場合は確認しておくとよいです。

シートを使うシチュエーションを考えて、自分に合った一枚を見つけましょう。
価格帯とコストパフォーマンス
ベビーカーファンシートは、数千円から1万円を超えるものまで価格帯が幅広いので、予算と機能のバランスを見極めることが大切です。
高価なモデルが高機能であることは多いですが、必ずしもすべての機能が必要とは限りません。
ご自身の使用頻度や重視する機能を見極めることで、無駄な出費を抑えながらも満足度の高い製品を選べます。
たとえば、短時間のお散歩がメインなら、シンプルな機能の安価なモデルでも十分満足できるでしょう。
しかし、毎日長時間使うなら、バッテリーの持ちや耐久性、お手入れのしやすさといったトータルコストを考えて、少し高価でも性能の良いモデルを選ぶ方が満足度が高くなります。
「安物買いの銭失い」にならないよう、賢く選ぶ目を養いましょう。

価格は最も悩むポイントかもしれませんが、赤ちゃんのことを考えて最適なものを選びたいですね。
人気ベビーカーファンシート7選を比較!
ここでは、先輩ママたちから特に人気を集めているベビーカーファンシートを7つ厳選して紹介します。
それぞれの特徴を比較して、あなたと赤ちゃんにぴったりの一枚を見つけましょう!
エアラブ4+プラス
ベビーカーファンシートの火付け役ともいえる、「エアラブ」シリーズの最新モデルです。
広範囲をカバーする送風口が特徴で、足元部分までしっかりと風が届くため、全身を涼しく保ちたい赤ちゃんにおすすめ。
日本限定仕様のタイプは保冷剤ポケットが付けられているので、より涼しい環境が作れます。
シリーズによって空気清浄機能付きのものもあり選択肢が多く、自分に合ったシートが選べるでしょう。
Olum
Olumはシンプルなデザインながら、パワフルな送風能力と静音性に優れたファンシートです。
保冷剤ポケットも付いていて、風量も3段階に調整できるタイプです。
また、シート自体が3Dメッシュ構造になっていて通気性が良く、ファンとの相乗効果で高い冷却効果を発揮します。
取り外しが簡単で、洗濯機で丸洗いできるモデルもあり、衛生面を重視するママに人気です。

TOKAIZ
手頃な価格ながら、しっかりとした送風機能を持つコスパの良いファンシートです。
初めてベビーカーファンシートを試してみたいという方におすすめの製品です。
低温ヤケドを考慮して保冷剤ポケットは付いていませんが、最新モデルは風量がアップし、快適な環境を作り上げることに成功しています。
タイマーリモコンやBluetoothリモコンの対応があり、車のチャイルドシートに取り付けて楽々操作できるため重宝するでしょう。
べびくる クール2
「べびくる」シリーズは、赤ちゃんの快適さを追求したアイテムを展開しているファンシートです。
最新版のクール2は、立体メッシュ構造とファンによる送風と保冷剤の効果で、背中やおしりの蒸れを解消してくれます。
また、雨の日でも快適に過ごせるために、足元は防水仕様になっています。
どのタイプのベビーカーにも取り付けられるように、ベルトが4か所ついているため、ほとんどのベビーカーに対応できるでしょう。
ICE ME
お手頃価格ながら、ふんわりクッション生地で、赤ちゃんにやさしい素材に配慮したファンシートです。
洗濯機で丸洗いできるため、清潔に使い続けられるのも特徴です。
ベビーカーだけでなく、チャイルドシートやバウンサーにも取り付けられるサイズで重宝するでしょう。

ちゃいなび ファンシート
簡単に取り付けられ、手軽に使えることをコンセプトにしたベビーカーファンシートです。
最新モデルは、ファンの吸気口が3D構造になっているため、効率よく空気の循環が行えるように設計されています。
また、保冷剤ポケット付きで、更に涼しい環境を実現しました。
風量も3段階調整ができ、赤ちゃんの状態を確認しながら使えます。

Airoo <エアルー>
安価でシンプルなベビーカーファンシートです。
柄つきではなく、シンプルなデザインなので、どのようなベビーカーにも合うでしょう。
シンプルで十分だと考えているなら、おすすめの製品です。

ベビーカーファンシートの正しい使い方と注意点
ベビーカーファンシートは、正しく使わないと冷却効果が発揮できないため、使い方に注意が必要です。
ここで紹介するポイントをおさえて、安全・快適にファンシートを使いこなしましょう。
取り付け方のコツと適切な位置
ベビーカーファンシートは、ベビーカーのシートにぴったりとフィットさせ、送風効果を妨げない位置に取り付けることが重要です。
シートがずれていたり、ファン部分が赤ちゃんの体で塞がれてしまったりすると、せっかくの送風が効率的に行われず、冷却効果が半減してしまうからです。
また、吸気口がふさがってしまうと、空気がシートに入らなくなってしまうため、吸気口の位置なども確認しておくとよいでしょう。
取り付けの際は、
- ベビーカーのシートにシートを広げ、上部のフックや紐を背もたれ部分にしっかりと固定
- ベビーカーの安全ベルトを通す穴に合わせてシートの穴を通し、座面がずれないように調整
涼しくするコツ
- 空気が通る穴の部分が赤ちゃんの背中に当たるよう、シートのたるみをなくす
正しく取り付けることで、赤ちゃんはシートから送られる風を全身で感じ、ひんやり快適に過ごせます。
バッテリーの充電と安全な使用方法
ベビーカーファンシートのバッテリーは、お出かけ前に必ずフル充電し、安全な使用を心がけることが重要です。
また、多くのベビーカーファンシートのバッテリーは別売りのことが多いので、忘れずに一緒に購入してください。
そして、電子機器であるため、充電や使用方法を誤ると故障や事故の原因にもなりかねません。
製品が落下してしまうと危険なので、シートやバッテリーの扱いには注意しましょう。
使用中は、バッテリーやコードに異常な発熱がないかを確認し、万が一異変を感じたらすぐに使用を中止してください。
事前の準備と使用中の確認で、安心してファンシートを使い続けられます。

長時間の外出をする予定なら、予備のモバイルバッテリーを持参すると安心ですよ。
ベビーカーファンシートで笑顔のお出かけを!
ベビーカーファンシートは、夏の暑い日のお出かけを、赤ちゃんにとってもママにとっても快適で笑顔溢れるものに変える強力なアイテムです。
使えば汗やムレによる不快感を大幅に軽減し、熱中症のリスクを下げながら、赤ちゃんがご機嫌で過ごせる環境を提供できるでしょう。
ファンシートで暑さ対策をすれば、ママも安心して外出を楽しめるようになります。
今回紹介した選び方のポイントや、人気モデルの比較を参考にして、あなたと赤ちゃんにぴったりの製品を見つけてください!

今年の夏は、ベビーカーファンシートを味方につけて、親子の思い出をたくさん作ってくださいね。
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