私はジュエリー関連の会社に勤めていたことがあります。
そこで得た経験や知識の中から、今回は一生モノの真珠のネックレスについて紹介したいと思います。
簡単な選び方も紹介していますが、特に力を入れて言いたいのは、真珠のネックレスを一生モノとして楽しむなら、お手入れなどのケアがとても重要ということです。
お手入れアイテムも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
一生モノの真珠のネックレスの選び方
せっかく真珠を購入したのなら、一生モノとして持ち続けたいですよね。
そこでここでは、真珠のネックレスの選び方について紹介します。
真珠は同じ種類でも色味が違ったり、輝きが違ったりと奥深いジュエリーです。
自分好みの真珠を、手に入れるための参考にしてみてください。
真珠の種類
真珠と言ったらメジャーなのが「アコヤパール」です。
日本産のものがほとんどで、ホワイト系の真珠が特徴。
他にも暖かい海で育つ、白蝶貝や黒蝶貝からとれる真珠もカラフルなものが多く、人気があります。
また、淡水で育つ貝を使った淡水パールは小ぶりなものがあり、カジュアルに使いこなせるアイテムとして重宝します。
カラー
真珠は白という認識が多いですが、実際には色味が豊富にあります。
ホワイト系の真珠でも、クリーム系やピンク系、ブルー系などがあり、それぞれ印象が異なります。
また、ブラックやブラウン、ゴールドなど、真珠の品種によって色も異なり、コーディネートを楽しませてくれるでしょう。
真珠のサイズ
一般的な真珠のサイズは、7~8㎜の間が多いです。
若いうちは7㎜ぐらいの真珠で満足できるでしょう。
しかし、年齢を重ねると、小ぶりのジュエリーでは物足りなく感じるものです。
一生モノの真珠のネックレスを購入するなら、8㎜以上のものを購入すると良いです。
巻きとは
真珠で良く耳にする用語で、「巻き」と言うものがあります。
「巻き」とは、真珠層の厚さのことを差していて、「巻きが厚い」「巻きが薄い」と表現されます。
真珠は貝が作るジュエリーですが、中心となる核を貝に入れて、その核の周りを貝が真珠層でコーティングします。
バームクーヘンのようなイメージです。
このコーティングの厚さを「巻き」で表現しているのです。
何重にも真珠層でコーティングされている、「巻き」が厚いほど良い真珠です。
逆に「巻き」が薄いと、中心にある核が透けて見えてしまったり、色味に深みがでません。
テリとは
真珠の輝きのことを、「テリ」と呼びます。
この「テリ」は真珠を選ぶ時に、判断基準になりやすいので覚えておくと良いです。
良い「テリ」の真珠は、「巻き」が厚く、真珠自体の色味が深いです。
品質の良い真珠は、この「テリ」と、覗いている人が写るぐらいの表面のなめらかさがあります。
【超重要!】一生モノの真珠のネックレスのお手入れと保管
真珠のネックレスを一生モノとして扱うなら、一番気を付けてほしいのが、お手入れと保管です。
真珠は残念ながら劣化しやすいジュエリーのため、使ったら拭くなどのお手入れをしないと、どんどんテリが失われてしまいます。
ここでは、真珠のお手入れ方法とおすすめの保管方法を紹介します。
真珠は劣化するジュエリー
真珠は貝から作られる有機物なため、劣化はどうしても避けられません。
真珠の主成分の炭酸カルシウムは、酸に弱いため、普通に身に付けるだけでも汗や化粧品の影響を受けてしまいます。
また、紫外線にも弱いので、日の当たる場所に置いておくのも良くありません。
質の悪い真珠の場合は、「巻き」が薄く弱いため、すぐに表面の真珠層が剥がれてしまう場合もあります。
真珠を長く楽しむためには、日頃からのお手入れと保管方法に注意が必要です。
お手入れ方法
真珠のお手入れと言っても、たいしたことはありません。
使ったら、柔らかい布で拭けば良いのです。
真珠は酸に弱く、身に付けるだけで汗などの影響を受けてしまいます。
放置しておくと、真珠の表面がボロボロになってしまいます。
真珠は水や洗剤にも弱いので、布のみでしっかり汚れを拭き取りましょう。
ただし、強い力で拭き取ると、ネックレスや金具をつないでいる糸が伸びてしまうので、優しく拭き取ってください。
おすすめなのが、真珠のために開発された「真珠てりクロス」。
真珠の専門研究機関である、「真珠科学研究所」が販売しています。
保管方法
真珠は他のジュエリーとは別に、個別で保管しましょう。
硬い石の付いたジュエリーとぶつかってしまうと、傷がついてしまうからです。
また、光が当たらないように蓋つきの箱が良いです。
ただし、真珠は乾燥に弱いので、しまいっぱなしにしないで、たまに着けましょう。
真珠は酸化もしてしまうため、保管する時に密閉できる「パールキーパー」がおすすめです。
この「パールキーパー」は中がクッションのようになっていて、真珠を包み込んで理想的な環境にして保管ができます。
こちらも「真珠科学研究所」が販売しているので、安心して使えます。
私も「パールキーパー」を使ってます!
【私の体験談】色味をもう少し考えればよかった話
私は、ジュエリー関連の会社に勤めていた時、社販で真珠のネックレスとピアスのセットを買いました。
当時は、20代後半だったので結婚式のお呼ばれが多く、慶事に着ける真珠が欲しかったのです。
何本もある真珠の連から好きなものを選んで、担当者が組んでくれて、安めに購入できてお得でした。
ただ、色味をもう少し考えてから買えばよかったと、今更ながら後悔しています。
私が買ったのは、大ぶりなアコヤ真珠のものです。
慶事につけるからと、ピンクがかった色味にしました。
その真珠自体は、とても綺麗でテリも申し分ありません。
大ぶりで存在感があり、たまに会社に着けていくと、ジュエリーに目の肥えた同僚からもうらやましがられたのを覚えています。
ただ、30代後半に差し掛かった現在、弔事に参加することもあり、ピンクがかった華やかな真珠を身に着けるのがはばかられる場面があります。
ホワイト系の品の良い色味を選べば、どのような場面でも身に着けられたなと今では思います。
真珠は劣化するし楽しめるうちに着けようと思っていましたが、ちょっと予想外でした。
今は「パールキーパー」に入れて保管しているので、劣化の速度を落とせているので、また慶事やちょっとしたお出かけがあったら身に着けようと思います。
【私の体験談】母の真珠のネックレスを借りたときの話
ジュエリー関連の会社の同期の結婚式に、参加したときの話です。
その時は、ネイビーのドレスを着ていく予定だったので、母が持っているブルー系の真珠のネックレスを借りました。
そのネックレスは、母が10年ぐらい前に購入したものでした。
そのパールを保管してある箱を持った時、正直驚いたのです。
普通購入したとき、パール専用でないにしてもネックレス用のクッションの入ったケースに入れてもらいます。
通常そのままケースに入れたままま、保存することが多いです。
しかし、母のネックレスの入れ物は、紙でできた箱のみでした。
中には申し訳程度の紙が敷かれていいましたが、ただの箱です。
他のジュエリーとは別で保管してあったので、真珠自体には傷はついていませんでした。
ただ、真珠の表面がくすんで、テリがあまりなく、輝きがまだらな状態だったのです。
母からは結構な値段で購入したと聞いていたので、劣化具合にびっくりしました。
ただの箱で保存していると、どうしても湿気などの影響を強く受けてしまいます。
やっぱりパールキーパーや、しっかりした箱で真珠は保存したほうが良いのだと、強く思った経験でした。
まとめ
一生モノの真珠のネックレスを買いたいなら、まずはテリと色味をしっかり確認すると良いです。
サイズなども自分好みのものを探してみてください。
また、真珠は劣化してしまうジュエリーのため、お手入れと保管はしっかりしましょう。
長く一生モノとして真珠を楽しむために、参考になれば幸いです。
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