北海道の道路を車で走っていると、ボコボコ穴が開いている道が多いことに気づきます。
大きい穴にハマってしまうとかなりの振動で、遊園地のアトラクション並みに車が揺れて運転が大変。
この道路に開いてしまった穴は「ポットホール」と呼ばれるもので、寒冷地の気候が原因でできてしまうものです。
北海道へ車やバイクなどで出かける予定がある場合には、注意しましょう。
道路のボコボコは「ポットホール」
北海道の道路はボコボコと穴が開いていることが多いですが、この穴には「ポットホール」という名前が付いています。
北海道の一部の地域のみでなく、全域でこのポットホールはあると思ってください。
高速道路などは、車両の走る速度が速いので、穴が開いていると大惨事につながりかねません。
そのため、高速道路はかなり整備されていて、ポットホールを見かけることは市街地より少ないですね。
しかし、市街地や田舎道(北海道はほとんど田舎道が多い※ディスってはいません)は、かなりポットホールがあるのが現状です。
観光などで、北海道をいろいろ回りたいと考えている人は、慣れない北海道の道路での運転は、気を付けましょう。
北海道の道路のボコボコは低気温が原因
なぜ北海道の道路はポットホールがたくさんあって、ボコボコになってしまうのか。
それは寒冷地のため、道路の下の土が凍ってしまうのが原因です。
北海道は、冬にはマイナス気温が続き、積雪も多い気候です。
道路のアスファルトの下の土の中にある水分が凍ると、体積が増えます。
水分が凍って体積が増えると、土が盛り上がり、上を覆っているアスファルトが耐えきれずに、ヒビが入ります。
特に春先は昼間はプラス気温で夜はマイナス気温になることがおおく、雪解け水もたくさん出ます。
そのヒビの入ったアスファルトから、雪解け水が入り込み、また土の中の水分量が増えます。
そして夜になると気温が下がり、土の水分が凍り、土が盛り上がりアスファルトにヒビを入れます。
この繰り返しの中で、車が通ると、ヒビの入ったアスファルトがはがれていき、穴ができてしまうのです。
- マイナス気温で、土の水分が凍る
- 水分が凍り、体積が増え土が盛り上がる
- 土の上のアスファルトが、耐えきれずヒビが入る
- 雪解け水などの水がヒビから入る
- 車が通り、ヒビの入ったアスファルトがはがれ、穴が開く
この繰り返しでどんどん穴が大きくなっていきます!
雪国でもある北海道は、全土でポットホールができてしまう環境でもあるのですね。
道路の補修が間に合わない
ポットホールは、北海道全土にできてしまうものですが、北海道は他の都府県に比べて面積が大きく、道路の距離も長いです。
ポットホールは、手作業でふさぐことが多く、北海道全域のポットホールに対応するのは、現実問題不可能なのです。
また過疎化も進んでいて、都市部から離れた市町村では、予算が足りないという問題もあります。
そのため、多くのポットホールはそのまま放置され、穴の開いた道路が多くなってしまうのです。
ポットホールがいたるところにあるので、街がボロい印象になってしまうのは否めません。
しかし決して市町村が対応をさぼっている訳ではないので、北海道あるあるだと思って楽しんでください!
縁石がボロボロなのは、除雪機のせい
北海道の道路を通ると、歩道との境目の縁石もボロボロなのをよく見かけます。
このボロボロの縁石は、除雪機が道路の除雪をする際に、削ってしまうのが原因です。
北海道の特に西側は、積雪が多くて冬には除雪機が昼間も夜中もフル稼働しています。
除雪機にもよりますが、歩道と車道のスレスレのところに積もった雪も削り取ってくれます。
車を運転する側からすると、雪で道路半分が埋もれていると道が狭くなって運転しづらいので嬉しいのですが、道路の縁石も一緒に削られることが多々あるのです。
まとめ
北海道の道路は、気温が低いためにアスファルトの下の土の水分が凍り、体積が増え、道路のアスファルトを持ち上げてしまうのでヒビが入りります。
そしてその上を車が走り、アスファルトがはがれてしまい、穴が開いてしまうのです。
夏でも市街地だと補修がされていない道も多く、車の運転がかなり揺れる場合があり、注意しましょう。
ポットホールやボロボロの縁石は、雪国特有の悩みの一つでもあるので、ボロい街だと思わずに北海道に来た際には楽しんでくださいね!
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