営業事務の転職は難しいと言われますが、実際は一般事務より求人が多く、チャンスは多くあります。
また、営業事務としてキャリアを積めば、さまざまなスキルを向上させることができるでしょう。
今回は、営業事務の転職が難しいと言われる理由や営業事務に向いている人、給料を上げたい場合のアドバイスなどを紹介します。
営業事務の転職は難しい?
営業事務の転職は難しいと言われることがありますが、必ずしもそうではありません。
今まで営業事務として働いていた人なら、すでに経験があるので、即戦力として採用されやすいでしょう。
もし営業事務が未経験の場合でも、前職のキャリアや経験が活かせることがあります。
また、営業事務の求人自体、未経験OKとされていることも多いです。
そのため、幅広い層がチャレンジできる職種と言えます。
営業事務の転職が難しいと言われる理由
営業事務の転職は難しいと言われていますが、それは事務職が人気のある職種であることが一番の理由です。
実際は、営業事務の求人は一般事務の募集より多く、チャンスは多くあります。
ここでは、営業事務の転職が難しいと言われる理由について紹介します。
理由①事務職が人気の職種のため
事務職は、社内で仕事をして定時で帰れるというイメージがあるせいか、とても人気の職種です。
また、特別なスキルがなくても、仕事を始めやすいという特徴もあります。
そのため、求人数に対して応募人数が多く、事務職として採用されるのが狭き門となっています。
営業事務も社内業務がほとんどの事務職ではあるので、選考を通ること自体が難しいと言われやすいです。
理由②業務スピードを求められる
営業事務の場合、営業担当のサポートとして、時間に追われて仕事をする機会が多々あります。
見積書の作成など、顧客対応などもスピード勝負になることもあるので、ゆったり仕事をしている時間はありません。
業務スピードを求められることがあり、プレッシャーに感じることも。
また、業務スピードだけでなく、正確さも求められます。
営業サポートとして、顧客対応だけでなく、資料の作成やもろもろの手配などもあるので、スピードと優先順位を即座に決めて行動しなければいけません。
そうした業務時間配分など、臨機応変に対応できる人を求められるので、難しいと言われることがあります。
理由③PCスキルを求められる
営業事務の場合、営業担当に代わって営業資料の作成などをすることがあります。
そのため、パワーポイントやエクセルといったofficeソフトを使えると、重宝されます。
会社によっては専用のシステムを使うこともあり、PC操作に慣れておく必要があるでしょう。
今までPCを使った仕事をしていないと、難しい業務だと思ってしまうことも。
PC関連に慣れていないと、営業事務は難しいと言われてしまうでしょう。
理由④非正規雇用が多い
最近では、事務員を派遣社員やアルバイトで補う会社が増えてきています。
そのため、事務職の正社員での転職案件が、少なくなってきていると言われています。
しかし、営業事務や営業サポートの場合、会社の売り上げに関わる仕事となります。
会社の商品知識が必要で売り上げに関わるので、営業事務は正社員での募集が多いです。
実際に営業事務やサポート業務の求人は、一般事務の求人より多いです。
営業事務に求められる人物像
営業事務は、さまざまなな業務をするのでとても忙しいです。
そのため、自ら気付いて行動できる人が向いています。
また、イレギュラー対応も多いので、臨機応変に対応できる人も重宝されるでしょう。
ここでは、営業事務に求められる人物像について紹介します。
主体的に動ける人
営業事務は、営業のサポートとして営業活動に関わるさまざまな業務を行います。
資料作成や顧客管理、受発注業務など多岐に渡り、とても忙しいです。
そして、仕事を効率良く正確にこなすことが求められます。
そのため、仕事の順序は、自分で決めて動かなければいけません。
自ら率先していろいろ気付き動ける人なら、営業のサポートとして活躍できるでしょう。
臨機応変に対応できる人
営業事務は、顧客や担当営業を相手にして業務を行います。
そのため、顧客や担当営業からの急な依頼で、イレギュラー対応をする場面はとても多いです。
しかも時間に限りがあるため、スケジュールを立てていてもその通りに動けないことも。
そうしたシチュエーションでも、臨機応変に対応して業務を効率よく片付けていく必要があります。
急な仕事の依頼でも、優先順位を素早くつけて行動できる人は、営業事務として向いていると言えるでしょう。
【私の体験談】急な依頼はすぐに片付ける癖がついた
私も顧客からの急な見積もり依頼や、発注処理を依頼されたことは何度もあります。
特に発注処理は、毎日の締め時間に間に合わせないといけず、大急ぎで行う必要があります。
とても急ぎなので、他の仕事を中断して最優先で処理していました。
こういった経験から、急な依頼や重要度の高い業務は、先に片付ける癖がつきました。
コミュニケーション能力が高い人
営業事務は、営業の代わりに顧客の対応をすることが多いです。
そのため、社外の人と円滑にコミュニケーションをとる能力が必要でしょう。
顧客にとって、営業事務が窓口になるので、悪印象を持たれる対応は絶対に避けたいです。
ビジネスマナーを守りつつ、信頼関係を結べるようなコミュニケーションを取ることが理想です。
コミュニケーションを通して担当営業や顧客と良い関係が作れる人は、営業事務に向いています。
PCスキルが一定以上ある人
一般事務だと、エクセルやパワーポイントなどのofficeソフトを使うことが少ないです。
しかし、営業事務だと、売上の分析をしたり、プレゼン資料を作ったりなど、officeソフトを使うことがあります。
そのため、一定以上のPCスキルがあると、営業事務で活躍できるでしょう。
もしPCスキルに自信がなくても、これから頑張るという意欲がある人が、転職では有利です。
【私の体験談】転職後にofficeソフトを使えるようになった
私も最初はofficeソフトが全然使えませんでしたが、仕事で使うようになって徐々に上達しました。
エクセルでどういった関数が使われているかを理解できるようになると、仕事自体の理解度も増します。
また、過去のプレゼン資料を手直しする場合なども、慣れてくると素早くできるようになりました。
職場によっては、データ分析の方法を丁寧に教えてもらえることがありますよ。
営業事務の転職なら他の事務職より経験値がつめる
営業事務は、会社の売上に関わる業務が多く、多忙です。
しかし、慣れればやりがいを感じられ、さまざまな経験も積めます。
事務職として長く働きたいなら、営業事務ならキャリアアップも見込めるのでしょう。
ここでは、営業事務のメリットについて紹介します。
慣れればやりがいを感じられる
営業事務は顧客と接する機会が多いので、難しい案件などが完了したときなど、お客様に感謝されることがあります。
また、仕事ぶりによっては「○○さんだから安心して仕事を任せられる」など、会社内でも重宝されるようになります。
そういった経験は、自分の自信になるとともに、やりがいとして感じることができるでしょう。
ただ仕事をしてお給料をもらうというルーティーンだけではなく、やりがいを感じられれば、毎日ポジティブに過ごせるようになりますね。
一般事務より専門性が付く
営業事務は、営業関連の仕事を多くするので、一般事務より専門性がつきます。
例えばPCスキルや、商品知識、業界の動向などです。
売り上げの分析や資料作成、顧客の問い合わせで出てくる商品名や用途について、内容を把握していないと仕事がしにくいからです。
覚えることは一般事務より多いと思いますが、それだけ専門性を高められるので、自分の仕事への武器になるでしょう。
顧客対応などのコミュニケーション経験がつめる
営業事務は、顧客の電話やメールの対応をするので、ビジネスマナーやコミュニケーションの経験がアップします。
ときにはクレーム対応もするので、苦情などが来たときの対処法なども学べます。
そのため、PCスキルだけでなく、コミュニケーションスキルも上がっていくでしょう。
仕事は1人で行うのではなく、チームで行うものです。
コミュニケーションスキルが高いと、どこでも通用しやすくなるでしょう。
一般事務より転職しやすくなる
営業事務は、PCスキルや専門性が高まるので、一般事務に比べて転職しやすいです。
実際に、営業事務(営業サポート)の求人は、一般事務より多いです。
そのため、さまざまな会社で募集がかかっているので、自分に合った会社を見つけやすいでしょう。
キャリアアップが見込める
営業事務は、サポート役として裏方の業務をするので、昇進とは縁遠く感じてしまうかもしれません。
しかし、専門性を備えていたり、データ分析や数字に強くなることから、将来チームリーダーや管理職などへの昇進も期待できます。
また、カスタマーサポートなど、別の部署などで活躍することもでき、キャリアアップが見込めます。
営業事務の給料は会社によって違う
営業事務は一般事務に比べれば、若干給料は高い傾向です。
しかし、内勤の事務職という立場なので、キャリアを積んで成果を出しても、同じ会社で大幅な給料アップは難しいです。
ただし、働く会社によって、給料は違います。
例えば、下町の古くからある中小企業の営業事務と、勢いのあるIT関連の大企業の営業事務では、給与基準が違います。
同じ営業事務だとしても、売上が大きい会社は給与が高い傾向が。
転職して給料を上げたいなら、仕事内容も要確認ですが、会社の給与基準も調べておくと良いでしょう。
実際私も、転職して給与が上がりました。働く会社によってこんなに給与の基準が違うのかとカルチャーショックを受けたことがありました。
営業事務の転職なら転職エージェント利用が◎
営業事務の転職をするなら、非公開求人を紹介してくれる転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職サイトで求人検索をすると、かなりの量の求人がヒットして、自分に合った会社を見つけるのがとても大変。
転職エージェントを利用すれば、面談後に自分の希望に合った条件の求人を紹介してくれます。
面接の日程調整をしてくれたり、募集企業の社風なども教えてくれたり、相談にのってくれたりするので、ぜひ利用してみてください。
利用料は無料です。
転職活動はとても大変ですが、転職エージェントを利用することで、いろいろな気疲れが減らせるでしょう。
転職エージェントは各社特色がある
転職エージェントは、得意としている分野があるなど、特色があります。
営業事務希望で、業界が決まっているなら、その業界に詳しい転職エージェントを使いたいところ。
まずは、求人数の多い大手のdodaエージェントサービスに登録してみるのがおすすめです。
営業事務の転職が難しいと感じても挑戦する価値はある
営業事務の転職が難しいと感じても、実際には、一般事務より求人は多いので、自分に合った求人を探してみると良いです。
事務職としてキャリアアップをしたいなら、営業関連の仕事に関われる営業事務に挑戦してみる価値はあるでしょう。
営業事務は慣れるまで大変かもしれませんが、顧客対応などさまざまな経験を積めるので、今後の昇進や転職が有利になります。
もし営業事務の転職活動がうまくいっていないなら、転職エージェントに相談してみるのも手です。
利用は無料なので、ぜひ相談して自分に合った求人を紹介してもらってください。
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